夜空はいつでも最高密度の青色だ
東京に住みたいと、東京の人になりたいと、漠然とした憧れがあったけれど、たぶんわたしは東京が嫌いだと、そうおもいました。
ストーリーは正直おもしろくない。
映画に起承転結を求める人には向いてない。
池松壮亮の恋愛映画ではない。
詩が好きな人、詩的なセリフが好きな人は、
たぶん、好きな映画だと思います。
スクリーンに半分しか映らない風景や、都会のギラギラキラキラした風景は映画館で観てよかったなあと思いました。
わたしの好みとしては、もう少し性的な描写があったほうがリアルで面白いのかなと思ったけれど、それが逆に詩の世界を詩の世界のまま感じさせてくれたのかもしれません。
渋谷で少しアルバイトをして、
渋谷はずっとひとがたくさんいて、
道路の脇の水溜りは汚くて、
やっぱり、この街は嫌いだと。
都会をすきになった瞬間、
自殺したようなものだよ。