記録と感想

みたもの よんだもの かんじたこと の記録

ウェイクアップアンド…

肩を並べて江戸川沿いを歩く男女を電車の中から眺めながら23を聴いている。

このまま常磐線で好きな人の住む町へ行けたらなぁなんて思いつつ。

 

プププランドは電車に乗っている時に聴きたくなる。

 

電車で好きな人に会いに行く時の、楽しみだけど、ちょっとドキドキしちゃって、余計なこと考えちゃう、あの感じ。

 

あの感じと一緒に聴きながら、電車の窓の外を見るのが好き。

 

 

窓の向こうの方では太陽が沈んでいて、大好きな鉄塔がオレンジの中に立っている。

 

居酒屋の看板が光り始めて、高層ビルの電気、高速道路のライトがキラキラしてる。

 

そんな景色を眺めながら、御茶ノ水へ向かっている。

 

好きな人には会えないけれど

 

BGMはプププランド

 

 

 

ディストラクションベイビーズ

キネマ旬報シアターありがとうございます。なかなか東京で映画を見る時間が取れなかったのでキネマ旬報シアターで見てきました。

 

最初から最後まで、殴りっぱなし。

途中で挟まれる音楽が雰囲気醸し出していて良かったです。

 

祐也(菅田将暉)は、泰良(柳楽優弥)がいるから商店街を無双状態で暴れられたのであって、泰良無しではただの腰抜けなわけです。登場人物の中では圧倒的にどうしようもないほどのへたれクズだと思いました。本当にそう思わせる演技をする菅田将暉はすごい。

 

 私は映画から何かメッセージを受け取ったり、感じ取ったり、考えたりするのが苦手というか、しないので、どこがどう面白くてどこがどうつまらなく感じたかをただ記録していこうと思います。時が経って見返したとき、あのときはこう思ったけれど、今はこう思うナァ、、、と考えられればいいかな。

 

おもしろかったのは、殴るときの音。よくある映画は小学生が殴るときみたいにドュクシ!!って音だけど、この映画は本当に皮膚と皮膚が当たる音のように感じた。みんな血が出るのは鼻の下から口元にかけてなのはなぜだろう〜と思ってしまったけど。そういうの考えちゃうからだめなんだろうな〜〜。

 

つまらなく感じたり、冷めたりしたところはなかったかな〜〜〜〜。

 

トランクにナナちゃんが詰められて、死にそうになってるシーンで、あぁそうかこういう車はトランクまで空調がいかないんだ、、と思った自分に悲しくなった。

 

泰良が殴ることに関して、特に何も考えなかった。なぜ殴るの〜〜ってひたすら気になって気になって仕方なかった。過去に触れたのが工場の人(でんでん)が話してたところくらいだから、結局わからないまま。

 

どういう見方をすればいいのかわからないまま、最初から最後まで見ていて、108分があっという間で、見入っていたら終わってしまった。

 

これは、たぶん、ソレダケを見た人はなんのとなく感じることだと思うけれど、音楽の入れ方、ギターの音の作り方が、ソレダケを思い出させる。

 

まぁ、ソレダケはブッチャーズだし田渕ひさ子だし、ディストラクションベイビーズは向井秀徳だし、同じバンドだったからそうなるのかな〜〜と。

 

気になるので近々ソレダケを見よう。

 

 

人はなぜ映画を見るの〜〜〜〜

 

さよなら歌舞伎町

 

 

映画館で見たときも自分の部屋で見たときも同じところで同じだけ泣いた。

人生で1番泣いた映画と言えるくらい泣いた。

 

忍成修吾我妻三輪子のシーンが1番好き。

 

我妻三輪子が言う「わたし 本当に好きな人としたことないんだ」というセリフがつらい。映画館で見たときはそのまま自分に響いて辛かった。今は全く違うけれど。好きな人とすることがどれだけ大切か知る前と知った後では響き方がかなり違う。

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あぁ、思い出して泣きそう。

 

 

ホテヘルしてる彼女とお姉さんからお金もらってる彼氏の韓国人カップル。

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「洗って。落ちないかもしれないけど。」

愛だ、、全部、、、。

 

この映画見ると、好きなひととできることがどれだけ幸せか改めて考えてしまって涙が止まらなくなる。

 

染谷と前田敦子のメインストーリーよりもその周りのサブストーリーがよくできている。

 

二回目見て気づいたけど、純粋なセックス(恋人同士)はうつしていないっぽい。

 

思いっきりAVかと思うようなシーンは、イリアちゃんのシーンとか、不倫のシーン。

 

本当にそういう意図で作ってるかはわからない。

 

この映画、つまらない人はつまらないだろうし、エロいだけと思う人はそう思うかもしれないけれど、私とってはすごく切なくてでも見終わった後、好きな人に会いたくなるような映画でした。

 

 

 

さてさて、さよなら歌舞伎町における染谷将太の評価です。

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ビュアル:★★★★★

 

「俺はここでくすぶっている人間じゃない」

 

そんなこと言うならやめて違うところ行けばいいのに〜〜と思いました。

 

染谷のビジュアルに関しては最高の映画でした。

 

まあでも、染谷将太よりもストーリーが良いので、何回でも見たいと思える映画でした。

 

 

 

 

 

 

 

そこのみにて光輝く

新宿スワンを見た後にテレビでたまたま放送してた。綾野剛祭りになってしまった。

 

池脇千鶴ってすごい、ジョゼですでにすごいとは思っていたけれど、さらにすごいと思った。

目つきとか話し方とか、池脇千鶴にしか表現出来ないネ。

 

タツオが握りつぶした花の茎から出ていた白い液を観て精液を想像してしまったのだけれど、この想像は正解なのか、、、、。

 

 

それにしても菅田将暉の拓児が母性をくすぐってくる。チャーハンの食べ方とか自転車の乗り方とか、あぁもうそんなやり方して〜〜って思わず注意してしまいそうな、危なっかしさ。くすぐられた。

 

なぜタツオはあれほどまでに、千夏に惹かれていたのかわからなかったのだけれど、どこかに答えはあったのだろうか。

パチンコ屋でライター貸した人の姉というだけなのに。わかる人は教えてほしい。

 

 

 

 

感想を書くのって適当でも難しい。

 

 

 

ディアーディアー

2016 

 

ぜんぶ鹿のせいだ

 

っていうのだけれど、鹿のせいじゃないだろ〜って。

 

父親の工場をデパート建設計画から守ろうとする長男。

絶滅したはずのリョウモウシカを見かけて写真を撮ったことがきっかけで嘘つき呼ばわりされて人生狂った〜〜って言い張る次男。

都会から戻ってきた妹。

 

危篤の父。

 

何よりも妹役の中村ゆりが美しい。

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高校のときめちゃめちゃモテた美人の役がぴったり。美人。超美人。タバコ吸う姿もかっこいい。

 

見ようとしたきっかけは染谷がでているからなのだけれど、菊地凛子と夫婦で友情出演だからちょい役。寺の息子のインキャ。

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隣のスーツの長男を木魚で殴るわ蹴るわで、ひどい。

染谷のこの髪型、染谷の気持ち悪いところが出ていて最高に可愛い。

染谷のタバコの持ち方が可愛い。

染谷が終始気持ち悪くて可愛くて最高の映画でした。

 

 

序盤、抑揚のない感じですすんでいくのだけれど、後半父親の葬儀のシーンあたりから修羅場満載でスピード感あってよかった。音楽もよかった。

 

ディアーディアーかわいそうな人物ランキング

1位

次男に虐められていたことに気付きながらも友達でい続けたが、犬を轢き殺されて嘘をつかれた次男の友達。(名前忘れた)

 2位

妹と結婚していたが、うまく行かず、長男の工場で働き離婚したくなかったが、葬式の修羅場を見て離婚を決意し、離婚届にハンコを押すもお茶をこぼし、ドライヤーで乾かす妹の夫。

3位

すべての悪の根源にされてしまったただ山にいただけのリョウモウシカ。

 

以上です。

 

監督はこの映画が初めての長編だったらしいけれど、ドライブイン蒲生とかさよなら歌舞伎町みたいな雰囲気。面白かった。

 

中国の不思議な役人

月蝕歌劇団

 

メモ。2016/09/08

 

歌劇だから曲を挟みながらストーリーが進んでいく。

 

話は13歳の少女が中国で娼婦にさせられて、不死身の中国の不思議な役人に身を捧げるという感じ。それを少女の兄が防ごうと頑張る。

 

犬神も、今回も、呪いとか逸話とか、がテーマになっていて、J・Aシーザーの曲によってさらに占術感が出ている気がする。

民謡っぽいからなのか。

曲が終わって暗転するところ、好きだなあ。

 

あと、寺山修司で特徴的なのは、集団です踊り狂う場面があること。アングラ演劇において肉体が持つ意味。何かの本で読んだけれど忘れてしまった。生や性をストーリーだけではなくて、視覚から直接的に感じることができるのはおかげなのかもしれない。

 

娼婦がたくさんでてくるからストリップ的要素が強かった。一回見てるからそう感じるだけかもしれないけれど。チャイナ服で足あげて踊ったり、網の服(?)で天井からぶら下がっていたり。

 

これで終わりかな〜〜って思う暗転が何度もあった。出演者が出てきて順番に台詞を言うのは寺山修司っぽいね。私はもっとスピード感があって息する隙もないくらい台詞が止まないのが好きだからちょっと物足りなかったけど。

 

小さい場所で見るのもこれぞアングラっていう感じがしてよかった。

 

おじさん多いなぁ〜〜と思っていたら、最後に好きな出演者とチェキ撮れるシステムだった。一枚800円で。まさにストリップ!!と思いながら劇場を出た。

 

 

一九八四

ジョーオーウェル

 

酔っ払ってるけど忘れないうちに感想を書くぞ〜〜。

 

本を買って読み始めたのは多分2月か3月。少しずつ読んでたのだけれど、細かいし難しいし苦しいしで半年近くかかってしまった。その間に寺山修司を読んだりカフカを読んだりしていた。

 

感想。読んでいて苦しい。痛い。怖い。いい気分にはならない。何が怖いって、実際に起こりそうなことであったし、もしかしたら私の知らない世界のどこかでは起こっているかもしれない、と思ったから。

 

すべて頭の中まで見張られているのは耐えられないね。私は、頭の中では、人を殺しているし、セックスしているから、この小説の中なら即罰せられていたのだろう。

 

最終的にこれはハッピーエンド?